東南アジア EV車
- スタッフ

- 4 日前
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インドネシア スラバヤ
BYD EV車 DENZA d9

中国メーカーChery Automobile
インドネシアのナンバープレートは、
EV車だと下部にブルーラインがはいる。
東南アジア EV車
ベトナム、インドネシアに行くと圧倒的な日本車の多さの中で、EV車を見かける。
ベトナムではビンファスト、BYD、ヒュンダイ、インドネシアでもBYDなどの中国メーカーだ。
私の肌感覚では、ベトナム ダナンでの日本車のシェアは50%ほど。
インドネシア ジャワ島では80%と日本車が圧倒している。

ダナン ショッピングモール内にて
ビンファストVF3

ビンファストVF7
ベトナムで緑色のタクシー
ジャカルタでもタクシーでよく見かける。
そんな日本車だらけの中で、中国系のEV車は強い存在感を放っている。
まるで、日本車の群れの中を「走る広告塔」だ。
実際、スタイリッシュで未来感が強いデザイン、内装は日本よりデジタル化が進んでいる。
東南アジアは若い世代が多い、彼らにもきっと魅力的に映っているだろう。
そのたび思っていたのは、
ーーでは日本車メーカーは、何をしているのかーー。
日本もEVバッテリー技術開発に強みがあるはずだ。
なぜもっとEVにシフトしないのか。普及させないのか。
急速にシェアを奪われ始めていることに気づいているはずだ。
ジャカルタからバニュワンギまで運転し、
ダナンで板金塗装工場を運営していて感じることは、
インフラ側の排水能力が弱すぎ
恐ろしく脆弱な排水システム
ハノイ、スマランでも短時間の大雨であちこちで冠水する。このときEV車のタクシーはつかまらない。つかまったとしても、冠水地帯を避けまくる。
10cm程の冠水地帯でも走跡波で床下のバッテリーが浸かった状態になるのではないか。
路面状況が悪く、アンダーパネルに傷や劣化があるとさらに浸水リスクが高まるだろう。
この時期、ハノイの各ディーラーを見学した。ヴィンファストのディーラーでは
バッテリーが山積みにされていた。火災の危険もかんがえずに、
一般整備は一切受け付けていないと言う。
構造上、電気自動車のほうが冠水走行に強く、バッテリー内部に浸水しないと言うが、
水が引いたあとに、ほとんどの場合で不具合が発生するとしか思えないほど
床下の大容量バッテーリー交換だらけでヴィンファストのサービス工場内はカオス状態だった。

一方、トヨタ、ホンダディーラーでは水害による
修理はほとんどない。
一般修理と板金塗装を淡々とこなしていた。
日本でも毎年のように豪雨・台風で水害が多いが、
これらが頻繁に冠水する国でEVを投入すると、
安全・保険・メーカーリスクが一気に跳ね上がる。
EVのシフトが遅れているのが、
これらが理由なのかはわからない。

しかし、日本メーカーが慎重になっているとしたら、
それは確かに理解できる。
だけど、見てみたい
安全で丈夫、ユーザーが求めやすい価格で、
斬新なデザインの日本車EVが東南アジアで走っているのをはやく見てみたい。





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